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​お祭りの日

今年の花火は誰と見ましたか?

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​『また春が来やがって』『明ける夜に』

​堀内友貴監督 最新作

前作『明ける夜に』で大人になれない若者たちの夏の終わりをシュールな会話劇で描き、東京学生映画祭ほか名だたる映画祭にて多数の賞を受賞した“新時代の会話劇の作り手”内友貴監督の新たな夏の映画。お祭りの日に、お祭りに行かない人たちの5つの物語からなる本作は、初上映の場となった第24回TAMA NEW WAVEコンペティションにて会場を爆笑の渦に巻き込み、審査員特別賞(中野量太監督、二ノ宮隆太郎監督も受賞歴あり)を受賞した。主演は良まさひろ。松尾スズキ作・演出の「ふくすけ」に出演、その特異で、愛すべきキャラが脚光をあびる。ほか、十嵐諒、純あやの、堀内友貴に加え、『あの群青の向こうへ』『モダンかアナーキー』など話題作への出演が続く藤友香莉、声優としても活躍する藤叶希、主演作『これらが全てFantasyだったあの頃。』が第46回ぴあフィルムフェスティバルに入選した田愛実が出演。注目の若手俳優陣の共演が、大きな美しい花火を打ち上げる。

​story

お祭りの日に、お祭りに行かない人たちの物語。

自主映画のヒロインをやってもらうため、喫茶店で学校のマドンナを説得している男。

夏祭りに行くためにバス停でバスを待っているが、一向にバスが来ない人たち。

祭りでの花火大会が中止になったことに怒り、勝手に打ち上げ花火を盗んであげようとする人。

二日酔いで目が覚めると部屋のエアコンのリモコンがなく、昨日の記憶を思い出しながらリモコン探しの旅に出る女子二人。夏祭りなのに喫茶店でバイトしている女子。

何気ない夏の1日が繋がっていく。

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狂熱と寂しさがやってくるような、みぞおちがキューっと焼かれるような、昔見た絵葉書のような作品でした。もう夏が待ち遠しいです。​

水川かたまり(空気階段)

さなぎの中を見せてもらうような、固まっていない人たちの若く青い面白さが詰まっている映画でした。観始めた瞬間から物語の中に流れる時間感覚がありありと伝わってきて驚きます面白いです!

加賀 翔(かが屋)

お祭りは楽しいを強制されてるみたいであまり好きじゃ無い。という横岡のセリフが嬉しい。初めて友達にクラブに連れて行かれた日、爆音の洋楽に乗って体を動かしてる友達を見て、ウソつけ!!と思った事を思い出しました。

お祭りには行かなくても、ほんのり感じるお祭りの空気みたいなのが行かない人たちの日常を少しだけ動かす雰囲気が素敵で、夏の好きなところがいっぱい詰まった映画です。​

畠中 悠(オズワルド)

お前ら何やってんねん!とツッコミを入れたくなる。キンタマの話ばっかしてる男とか、花火を盗んで自分で打ち上げようとする男とか、二日酔いで何にも覚えてない女たちとか、みんなアホや。でもこんな奴らにもちょっとだけ奇跡が起こる。いじましくて愛おしくてたまらん。

いまおかしんじ(映画監督・脚本家)

上手い、気持ちいい、胸に響く。お祭りの花火を軸にした、アルトマンの子どもたちによる群像劇は、エピソードがリンクしていく按配がとっても気持ちいい。全く意外な展開に驚き、そしてダメ人間にも暖かく寄り添う優しさと、恋の予感に胸が騒ぐ。上手いなあ。大好き。

矢田部吉彦(前東京国際映画祭ディレクター)

堀内監督の映画を観ていると、背伸びして必死で映画を作り始めた、あの頃の自分が恥ずかしくなるくらい落ち着いていて、大人っぽくて品があるなぁ、と思ってしまう。そのくせ無邪気に映画で遊んでる感じもあって、ちょっと悔しいけどやっぱり面白いな…。そんなことを思いました。早く次の映画が観たいです。

山下敦弘(映画監督)

一足先に観させていただきました。ゆったりとした雰囲気の中でどんどん会話が広がっていく、オムニバス形式でとても楽しい思いをしました!全編で笑って欲しいという監督の気合も伝わって来ます!是非観てください!

賀屋壮也(かが屋)

花火の存在意義ってなんだろう?あのキラキラした色とりどりの光、一瞬のきらめき。ああやって輝くために花火ってあるのかなって思ってた。じゃあ輝きのない花火には存在意義はないのかな?いや、違うと強く背中を押してくれる。そんな映画でした。誰かと仲を深めたり、決断をしたり。地味だけど人間味があってとても落ち着く輝かない花火たちのヒューマンストーリー。

峯シンジ、こっちゃん選手(ニッキューナナ)

妙。

やりとりは徹底してリアリズムの中、展開に普通に不思議エピソードが入っているのも妙にハマっていて、わかるようなわかんないような妙な関係が、妙に良い温度感で成立しちゃってて、独特の世界観が心地よい、妙に。

内田慈(俳優)

さまざまなエピソードが連環し最後で一つに収斂する。「ナイト・オン・ザ・プラネット」を彷彿する同時多発的展開から「ナッシュビル」のクライマックスへとスライド。バラバラに散りばめられたピースがピタッとはまる気持ちよさ。それでいて作為が感じさせない自然体が堀内監督の魅力である。

掛尾良夫(田辺・弁慶映画祭ディレクター)

なんとなく夏を見送ってしまった人に観てほしいです。ユルいのに熱を帯びた何かがスクリーンに満ちていました。街のそこかしこで、わたしの中で、あなたの中で、日々こんなにも火花が音も無く弾け飛んでいたこと。

お互いが抱える眩しさを分かち合えたその時!

あっ!これはっ!!

祭りだッ!!!!!!!!!

藤田恭輔(劇団 かるがも団地 主宰)

ジム・ジャームッシュ風の静謐な会話劇…と思ったらちょっと違いました。

冒頭の米良くんの顔のアップは、まあ、静謐では、ない。

河井克夫(漫画家)

関係の変化こそが全てなのかもしれない、

繋がる関係、離れる関係、裏で繋がっている関係。

映画はその関係の変化と露呈におかしみを見いだし、たくみに織り込んで映像の物語を構築している。

たしかにそうですね、堀内監督。

昔渋谷の公衆トイレで見かけた落書きにはこうあった。

「実はつきあっている」

あれから30年あまり、あの「落書きの関係」は今どうなっているのだろうか?

三木 聡(映画監督)

お祭りに行かない人生のほうが面白い。何故、皆さんそんなに巧みなのですかと知りたくなる。『明ける夜に』の時も思った、堀内くんは群像劇の天才です。

辻 凪子(俳優)

いろんな人たちの日常をのぞいているような感覚でワクワクしました。自分の現状に満足していなくて、何か行動しようとしたり、これから先の人生を想像できてしまうことに逆に怖くなったり…本当に「毎日を生きている!」という感じがしました。

ぬいぐるみにちゃんと名前があることや、ヒロくんがマリオカートをする時の丸い背中、アイスの棒をくわえたまま帰るところなど、細かいところが良くて好きでした! ちなみに、歯ブラシはちょっと硬めが好みです。

荻野コッ子(毎日ユニーク)

堀内さんがもつ生活の実感がいろんな瞬間に感じられて嬉しい映画だった!
なんだかしみじみ、他人が喋っている言葉っていいな…と思う。その人しか持っていない言葉をきけてワクワクした。たしかに、祭りばっかり花火持っててずるいよな!

福岡佐和子(しどろもどリ)

会話がとても面白くて、ついクスッとしてしまい、ニヤニヤしながら見入ってしまいました。 映画を見終わって劇場を出た時、自分がまるで映画の中にいるような、まさに『お祭りの日』の登場人物の1人になった気分で、何気ない日常がとても愛おしく感じられるようになりました。 

ちなみに、私は柔らかめの歯ブラシが好きです!

 鏡眼猿ハムタ子(毎日ユニーク)

この映画は、観て、何かを決心したり強く心を動かしたりするための映画ではないと思う。
映画の中で生まれている出会いや感情は、あさってにはなくなっているような気がするし、なんかずっとビミョーな天気だし、ごはんはおいしそうじゃない。
でも、良いも悪いもなく、ただ そうなんだあ と思うことが必要なときってあって、
この映画を、何もできなかった休日の最後に観て、あ〜なんもできなかったなあ今日、と思うことだけしていたいな、と思った。

濱田さつき(しどろもどリ)

米良まさひろ 斎藤友香莉 須藤叶希

五十嵐諒 湯本充 塚田愛実 花純あやの 堀内友貴 中村悠人 岡田直樹 北林佑基

監督・脚本:堀内友貴

撮影:中村元彦 録音:堀内萌絵子 美術:林真子 助監督:湯本充 撮影助手:村松里香 録音助手:木内拓実

制作:堀内萌絵子、濱田さつき、堀内友貴、湯本充、米良まさひろ、花純あやの 車両:濱田さつき

編集:堀内友貴 カラーグレーディング・編集協力:中村元彦 整音:堀内萌絵子 エキストラ:濱田さつき、蛭田龍、柴田桜子

ロケ地協力:716cafe、しどろもどリハウス 協力:しどろもどリ、世田谷センスマンズ 

エンディング曲:『トレジャーアイランド』毎日ユニーク

宣伝美術:東かほり ビジュアルイラスト:根矢涼香 予告編協力:七宝治輝

製作:セビロデクンフーズ 宣伝:細谷隆広 配給:KUDO COMPANY

​お問い合わせ:kudoyuya2023@gmail.com

​11月2日(土)〜渋谷・ユーロスペースほか順次公開

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